液体燃料と燃料油用遮断弁

2級ボイラー技士

どうもこんにちは、ネコスキです。

2級ボイラー技士の筆記試験について説明します。

 

筆記試験の内容は主に

「構造に関する知識」

「取扱いに関する知識」

「燃料及び燃焼に関する知識」

「関係法令」

の4分野です。

今日は「燃料及び燃焼に関する知識」から「液体燃料」と「燃料油用遮断弁」について説明します。

 

目次

液体燃料

液体燃料には、主に、重油、軽油、灯油、原油などがありますが、

ボイラー用の液体燃料として最も多く利用されているものが重油です。

 

重油

重油は固体燃料である石炭とくらべてもメリットが多い燃料として、ボイラーの運転に使用されています。

重油を使うメリットは、品質がほぼ一定している。

発熱量が高い。液体なので貯蔵しやすい。

貯蔵時に変質が少ない。灰分が少ない。

計量しやすい。燃料の調節がしやすい。

などのメリットがあります。

「灰分が少ない」とは燃え残りが少ないという意味です。

私が働いている職場では、液体燃料は緊急用として保存していて、

基本的にはガスをメインの燃料として使ってます。

 

引火点と発火点

引火点と発火点の違いについて。

引火点は火などの熱源があるときに燃える最低温度のことです。

発火点は、その物質自らが勝手に燃え出す最低温度のことです。

(自然発火という言葉がありますよね。)

 

例えばベンゼンという物質がありますが、

ベンゼンの引火点はマイナス11℃で、発火点は498℃です。

つまり、ベンゼンは自らが自然発火することはあまりないが、炎があればすぐに燃えてしまう物質なわけですね。

 

液体燃料についてのまとめ

ここで液体燃料についてのまとめです。

・液体燃料(主に重油)は、固体燃料(主に石炭)とくらべてもメリットが多い。

・引火点は、熱源があって燃える最低温度のこと。

・発火点は、自然に燃える最低温度のこと。

 

以上が液体燃料についてです。


 

ボイラーの燃焼安全装置

机上の勉強なので、試験用に覚えなければいけないことが多いので大変だと思いますが

続いて安全燃焼装置の燃料油用遮断弁(電磁弁)について説明します。

 

燃料油用遮断弁(電磁弁)とは

ボイラーを安全に稼働させるための燃焼安全装置として、燃料油用遮断弁(電磁弁)というものがあります。

ボイラー運転の燃料にはガスや油などがありますが、

燃料油用遮断弁(電磁弁)は、これら燃料が漏れたり、

異常事態に、電気信号を発して燃料の供給ラインを遮断します。

燃料供給を遮断することにより、爆発などを防ぐ働きを持っています。

 

爆発の3要素である「燃料」・「空気」・「点火源」

燃料油用遮断弁(電磁弁)は、この内の「燃料」の供給を止めるものです。

空気はそこら中にあるので、制御が難しい。

点火源もボイラー運転していれば常にある。

故に「燃料」をコントロールするのが一番理にかなっているということですね。

 

私が働いている現場のボイラーは複数台ありますが、

だいぶ古い型番のようで、

着火しないでよく止まることがあります。

その止まる時に電磁弁が閉じて、燃料(ガス)供給を止めてるんですね。

 

電磁弁の故障原因について

燃料油用遮断弁(電磁弁)の故障原因は主に、

・電磁コイルの焼損や絶縁の低下。

・電磁弁に異物のかみ込み。

・ばねの損傷や変形、

・弁棒の曲がりや破損。

・弁座の変形などです。

 

燃料油用遮断弁(電磁弁)のまとめ

ということで、燃料油用遮断弁(電磁弁)のまとめです。

・燃料の供給を止める装置として、燃料油用遮断弁(電磁弁)がある。
・故障の原因は、電磁コイル、電磁弁、ばね、弁棒、弁座、これらの損傷などがある。

 

以上です。

お疲れ様でした!

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